肛門から 1.5cmほど奥に入ったところに、直腸と肛門の境界線である「歯状線(しじょうせん)」があります。発生学的につくりが異なるため、この線を境に症状の特徴が大きく変わります。
- 内痔核(ないじかく)
- :歯状線より奥(口側)に生じたもの。
- 外痔核(がいじかく)
- :歯状線より手前(肛門側)に発生したもの。
- 内外痔核(ないがいじかく)
- :歯状線を跨(また)いで生じたもの。
北欧の国デンマークに、臨床研究の為に留学し、家族と共に生活していた時のことです。
留学先の大学病院の私のボス(教授)の口癖は、「Enjoy Life !!」であり、会えば必ず私に、「Do you enjoy Life ?」とお聞きになりました。
「Enjoy Life !!」日本語で言えば、「人生を謳歌しよう!」「日々を謳歌しよう!」といったところでしょうか。
そう聞くと、我々日本人は、何か特別なことをしたり、特別なところへ行ったり、特別なものを食べたりすることを思い浮かべるかもしれません。
しかし、それが何も特別なことを意味するのではなく、家族との時間を楽しんだり、仕事や趣味を元気に行うことができたり、美味しく食事をすることができたりといった、日々の生活の本来であれば“当たり前であるべきこと”をしっかり享受できることそのものであるということを、私はデンマークでの生活の様々な場面から感じとりました。
北欧の国々の人達は、そんな我々日本人が当たり前すぎて忘れがちなことにも《幸せ》を見つける才能に、とても長けていたのです。
「Enjoy Life
!!」という言葉の意味や《幸せ》の意味を自然と意識するようになったそのような北欧での日々が、私が医師であることの意味や、医師としての自分の役割を見つめ直す大きなきっかけになりました。
何らかの症状や疾患により
Life(日々の生活)をenjoyすることができずにお困りの方や、自分が今後そうなってしまうのではないかという心配や不安を抱える方達に対し、一体自分に何ができるのか?
私は、このたび、長年地域に親しまれてきた「くろき医院」を継承し、この佐世保の地に「ひだか医院」を開業させていただくこととなりました。
肛門や胃腸の不調、排便に関するトラブルなど、心の中に心配や不安をお抱えの方達に対し、これまでの国内外での専門施設での学びや経験を活かし、お一人おひとりのお気持ちやご希望にできるだけ寄り添いながら、誠実にお手伝いさせていただきたいと考えております。
受診していただいた皆様が、日常生活の“当たり前であるべきこと”をできるだけ心身ともに健やかに謳歌できることで《幸せ》を感じて頂けるよう、微力ながら尽くしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
ひだか医院 院長 日高 仁
当院は肛門疾患の専門施設として、3大疾患(痔核・痔瘻・裂肛)をはじめ、あらゆる肛門疾患に対応可能です。肛門の痛み・出血・脱出・痒み・しこり等の症状があっても、「恥ずかしい」「すぐ手術になるのでは?」と受診を躊躇される方は多いのではないでしょうか。
実際には、一部の疾患を除き、約8割の方は生活習慣の改善や内服・外用薬による治療で改善します。手術や処置が必要な場合も、程度が軽ければ日帰りや短期間の入院で済むよう対処が可能です。
痔核(いぼ痔)
裂肛(切れ痔)
痔瘻(じろう・穴痔)
当院で対応可能なその他の肛門疾患の専門施設として、あらゆる疾患に対処させていただきます。
その他の疾患にも対処可能ですので何なりとご相談ください。
診察から治療までプライバシーに配慮した環境で行います。病状を的確に把握し、治療に対するご希望やご事情に可能な限りお応えしながら、最適な治療法をご提案させていただきます。
治療にあたっては、以下の5点を特に大切にしています。
肛門には、血管や結合組織・平滑筋から成る、肛門の隙間を埋めるクッションの役割をしている部分があります。排便習慣や生活習慣などの影響で、この部分が腫れて増大し、出血や脱出を来すようになったものが痔核です。
肛門から 1.5cmほど奥に入ったところに、直腸と肛門の境界線である「歯状線(しじょうせん)」があります。発生学的につくりが異なるため、この線を境に症状の特徴が大きく変わります。
内痔核には、脱出の程度による4つの段階(度数)の分類があります。
| 度数 | 状態 |
|---|---|
| 1度 | 内痔核はあるが脱出しない |
| 2度 | 排便時に脱出するが、自然に戻る |
| 3度 | 排便時に脱出し、指で押し込まないと戻らない |
| 4度 | 常に肛門外に脱出している |
痔核組織に注射を行い、薬剤による炎症で痔核を繊維組織に置き換えながら、固めて小さくしていく治療です。
:針を刺して炎症を起こす治療法のため、痛みを感じない部分に生じる「内痔核」が主体の症例が対象となります。
:日帰りで行うことができ、社会復帰が早いという利点があります。万が一再発した場合にも、状況によっては再度注射を行うことが可能です。
:切り取る手術に比べると、再発率は20〜30%とやや高めになります。
注射療法で効果が見込めない場合や、外痔核の大きな症例に行う、痔核を切り取る手術です。
:根治を目指してしっかり切り取るため、再発率は極めて少ないです。
:2〜3日の入院が必要です。
退院後も2〜3週間は、生活上の制限(アルコール・スポーツ・重労働・旅行など)があります。
:もともと必要なクッションを過不足なく安全に切除するには熟練を要しますが、当院では専門医がきちんと対処します。
切除し過ぎを防ぎ、術後の痛みの軽減や出血リスクを減らす目的で、必要に応じてジオン注射を併用する工夫も行っています。
いぼ痔(痔核)が突然急激な腫れと激痛を引き起こす状態を痔核急性症といい、以下の2つがあります。
これらに対しても、当院では速やかに対処することが可能です。
裂肛は、肛門上皮(お尻の穴の縁から直腸との境界までの約1〜1.5cmの部分)が切れて生じる傷のことです。 この部分は知覚神経が豊富に通っているため、非常に強い痛みを伴うのが特徴です。
:硬い便や下痢便など
:生じて日の浅い「急性」のものの殆どは、軟膏や飲み薬、便通のコントロール、生活習慣の改善などで治ります。
「切れては治って」を繰り返したり、きちんと治りきらないまま長期に経過したりすると、病状が悪化していきます。
ただ、「裂肛(切れ痔)がある」というだけでは手術にはなりません。
裂肛・肛門狭窄の時期や程度に応じて、以下のような方法があります。
張りすぎたゴムのようになった肛門括約筋の強い緊張を、麻酔下に指を使って広げ和らげることで、裂肛が治る環境を作ります。
麻酔下に、肛門側方の内肛門括約筋の一部をわずかに切って筋肉の緊張を緩め、裂肛が治る環境を作ります。
裂肛により狭くなった部分を切開し十分に肛門を広げ、傷のあった部分に肛門外側の皮膚をスライドさせて(移動させて)覆い被せます。
慢性化した裂肛では、潰瘍となっている傷に汚物が滞るため、傷の前後に肛門ポリープやスキンタグ(皮膚の弛み)が2次的にできることがあり、これらについても、適宜対処します。
肛門周囲膿瘍は、直腸と肛門の境界にある「歯状線」という部分の、普段粘液を分泌している凹みの穴から便中の細菌が侵入し、肛門の周囲に膿(うみ)の溜まりを形成する病気です。
※まれに便中の細菌が、裂肛(切れ痔)の傷や、腸の病気による傷から侵入する場合もあり、その場合は原因に応じた対処が必要となります。
膿の溜まる場所にはいくつかのパターンがあります。
いずれのパターンも、肛門の違和感といった軽いものから、次第に腫れ・痛み・熱などを伴うようになります。症状を我慢していたところ既に破裂して、膿が出てくるようになった状態で受診される場合もあります。
極軽度の場合を除いて、多くは麻酔をして切開し、膿を出す処置が必要となります。
肛門周囲膿瘍を切開した人の経過を長期に渡り観察した研究では、その後膿の通り道がしっかりと形成されてしまい短期間に症状を繰り返す人達と、そうでないパターンの人達との、2つのタイプに分かれることが判明しています。前者の状態を「痔瘻(じろう)」と言います。
昔は「肛門周囲膿瘍はすべて痔瘻になり、手術が必要」と言われていましたが、実際にはそうとは限らず、その割合は先述した「膿の溜まる場所のパターン」にもよります。
いずれにしても、肛門周囲膿瘍や痔瘻は、下痢の時や、身体の抵抗力(免疫力)が落ちている時などに起こりやすいので、それらに注意しなければなりません。
先述のように、痔瘻化し症状を生じているものは、原則として手術が必要になります。
手術にあたっての当院の方針手術に際しては、痔瘻の管の通り道のタイプや位置、年齢や性別、もともとの肛門括約筋の機能などに応じて配慮をし、「痔瘻をしっかり治すこと」と「術後も肛門の機能が損なわれないこと」が両立され、将来まで快適な日常を送っていただけるようにしなければなりません。
豊富な経験を有する当院院長が、その方の状況に応じてご相談・ご提案をさせていただきます。
便秘や便漏れにお悩みの方は、決して少なくないのではないでしょうか?
排便の回数には個人差があり、「1日3回〜3日に1回くらい」までが正常と言われています。
便秘に関しては、「排便の回数が少ないこと」や「毎日出ないこと」をイメージされる方が多いと思います。しかしながら、実際には決して回数だけが基準ではありません。一番大切なポイントは、「十分な量の便を快適に排泄できているか?」にあります。
人間は生きている間に、加齢、ホルモンなど体内の変化、併存する他の病気、服用しているお薬、ストレスなど、さまざまな影響を受けます。そのため、一生同じペースで便が出るわけではありません。
「便秘で悩んでいる」と言って受診される方のお話をよくお聞きすると、解決へのさまざまなヒントが隠れています。当院では、そうしたお話をもとに、診察や検査の結果と併せてお悩み解消のお手伝いをさせていただきます。
一方、便失禁とは「無意識または自分の意思に反して肛門から便がもれる症状」のことです。
便秘のお悩みで医療機関を受診される方が多いのに比べ、便漏れに関しては、潜在的にお悩みの方は多いのに医療機関を受診される方は少ないというデータが出ています。恥ずかしさが強いことや、専門的に対処できる医師が限られており「どこを受診すれば良いのか解らない」とお感じになることなどが理由のようで、治療を諦めている方も多いようです。
当院は専門医として対処し、原因に応じた適切な治療をご提案させていただき、快適な日常に戻っていただくお手伝いをさせていただきます。
「何にお困りか?」「本当に異常かどうか?」といったところからしっかり把握できるようにしています。意外なところに解決のヒントがある場合も多いです。
便秘や便漏れの症状の裏に潜む重篤な疾患(腫瘍や炎症など)を見逃さないようにします。
学会の治療指針やガイドラインなどを熟知した専門医として、その方に合ったお薬や生活習慣の改善を、適切にご提案させていただきます。
お子様の排便のお悩みやそれに伴う肛門のトラブル、女性の分娩時の肛門括約筋へのダメージによる便漏れやガス漏れのトラブルなど、特別なケースにも適切に対処させていただきます。
胃や腸の不調は、日常生活の質を大きく低下させます。当院では、経験豊富な専門医が胃カメラや大腸カメラを行っており、原因をみつけて適切に対処することが可能です。 なお、当院での治療が難しい疾患がみつかった場合や、治療において一定期間の入院が必要な場合などには、地域の基幹病院と連携して迅速に対応いたしますのでご安心ください。
など
など
大腸や小腸に原因不明の炎症を生じる以下の疾患が増えています。
現在は効果の高い新薬が次々と登場しており、当院でも専門的な治療を受けていただく事が可能です。
機能性消化管疾患についてストレス社会を反映し、「検査で異常はないが症状が続く」 機能性ディスペプシア(=「胃の辺り」の症状)や過敏性腸症候群(=「腸」の症状)が増えています。
胃腸の動きの乱れや
過敏さが症状を
引き起こす
ストレスや不安などが
胃腸の働きに影響
胃や腸の慢性的な不快感や痛み、便通の異常などがあればお気軽にご相談ください。